そろそろ、小中高の学校では夏休みも残りわずかとなってきましたね。毎年この時期 私は胃がキリキリしていました。毎回毎回、夏休みの宿題が終わっていたためしがないからです。小学生の頃は、まだお尻を叩けばいう事を聞きましたのでコントロール出来ましたが、年齢が上がるにつれコントロール不能となり、その上 不登校にもなったので宿題が終わらないまま始業式を迎えることが多くなりました。
宿題をやる、やらないは子供の問題なので 親の私は困らなくても良いのですが、「宿題が終わってないから学校に行かない」と言われるのを恐れていました。中3の時、実際そう言って、しばらく学校に行かず、その後本格的に不登校になりました。高1の6月から復帰(中高一貫校なので受験無しで内部進学)しましたが、本当に頼りなく細いロープの上をヨロヨロと歩いているようで、いつ落ちてもおかしくない状況でした。夏休み明けに『やっぱり無理』と言われ、再び学校に行かなくなることを心配しました。
この年は、復帰したばかりで1学期末のテストが散々で、追試が11教科で課されることとなりその課題をこなすだけで夏休みは終わってしまいました。実はこの課題すら、なかなか手をつけず私の心配はMAXに。課題をやらないということは、学校を辞めるつもりなのだと覚悟をしたほどです。その後バタバタと課題を終わらせ、2学期も学校に行ってくれましたが、高2も高3でも不登校を繰り返し、夏休みには同じように心配しました。
また高1の6月に復帰するまでには、留年するのか中退するのか、子供が何も言わないので母は神経をすり減らしました。中学までは不登校していても卒業は出来ますが、高校には留年があります。子供が学校と接触(担任が電話をしてくれても、本人は電話に出ることを拒否)しないので、親がお話することになります。現在の欠席数、授業ごとの欠課数、1単位(1週間に1回しかない授業)の授業はそろそろ出ないと危ない状況など説明を受け、子供に話しても途中で部屋に入ってしまい最後まで話すことも出来ません。追っかけて部屋に入ろうとすると「入って来ないで!!」と拒絶です。
夫と話し、担任から説明を受けたことは、全て紙に書いて渡しました。教科ごとに「〇月〇日に単位を落とす」ことも記入しました。親だけで通信制高校の説明会に行って、よさそうな学校のパンフレットも貰ってきていたので目につくところに置いておきました。
それからしばらくは、何の変化もありませんでしたが、単位が危うくなった時「学校に戻る」と言ってきました。ここでやっと初めてこどもの意思が分かりました。ほんと長かったです。
期限があるのに、子供が何も言わず行動を起こさず、時間だけがじりじりと過ぎて行く時が親って一番辛いです。真綿で首を締められるとはこういうことをいうのだと分かりました。
こんなこと書くと『課題の分離が出来ていない』(アドラー心理学)と、自分でも思います。
宿題をやらなくて困るのは子供、学校に行かなくて困るのも子供、親が困ることではない。子供のことは子供に任せ、相談に来たら一緒に考えてあげれば良いんですよね?
頭ではわかってるんです。特に母親は、子供が赤ちゃんの頃から泣けばミルクだ おむつだと ほぼ一心同体でお世話してきているので、思春期だ もう大人だからといって、すぐに『課題の分離』だなんて難しいですよね。本で読んで知識としては持っていても、実行するには訓練が必要です。子供が悲しいと私も悲しいし、子供が嬉しいと私も嬉しい。(これは共感??)
アドラー心理学が身につけば、しんどくならないのでしょうか?私にはまだまだ険しい道のりです。
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